日本酒 Hizirizm 試験醸造 生酛 土田IDO酵母 R6BY (生酒)
先日、群馬県渋川市にある聖酒造に訪れて購入したお酒その3、そしてこれが最後の一本になります。
Hizirizm 試験醸造の生酛で、土田IDO酵母を使用した物。
これ、昨年は「聖」の銘柄で出されておりまして、過去のブログを辿ると昨年の記事があります。
が、昨年時点では酵母のことをまだ良く分かっておらずで、今見返すと恥ずかしい内容の記事となってしまいました。
まぁ、過去は過去、今は今。
気を取り直して、使用酒米は群馬県渋川市北橋町産の五百万石100%。精米歩合は70%のアルコール度数は15度で、使用酵母は先に記載の通り土田IDO酵母です。
土田IDO酵母は、その名の通り同じ群馬県にある土田酒造が分離した酵母になります。
土田酒造は、自分の中では生酛造りで有名な酒蔵で、その生酛造りの過程で育てられた多くの酵母の中から一番の物として選ばれたのが土田IDO酵母。
今回、聖酒造でも生酛造りでこの酵母を使っていますから、味の系統は似た感じになるだろうと予想するのが普通ですね。
(昨年の記事は、そこまで思考が到達していませんでしたが)
で、お味ですが、生酛らしい酸味のあるふくよかな旨口。でも、心なしか軽めな気がします。
それが、聖酒造としての酒の造り方の工夫に因るものか、一種類の酵母を使ったからなのかは不明です。
いや、色んな要素が混ざり合った結果でしょうね。
お摘みは、気持ち欲しい気がしまして、先程からチーズと一緒に飲んでます。
さて、最近、酵母について思うことがあるのです。
酵母には、強弱の関係性があるのではないかと。
先程、土田IDO酵母は、土田酒造の生酛造りの中で一番の物として選ばれたと書きました。
その一番て何だろうかと。
生酛造りは、菌の生存競争の結果です。初期の段階は乳酸菌で他の菌を追い払い、途中から酵母でアルコールを作って乳酸菌を追い払い、ってな感じで最後は酵母の天下になるように導く訳ですが、その時に存在している酵母は百種類以上いると言われています。
そんな百種類以上の中で一番と言うのは、他の酵母よりも強くて沢山増えているからではないだろうか。
そう、酵母にも強者と弱者がいる。土田IDO酵母に限らず、協会酵母含めて選ばれた酵母と言うのは強者の酵母なのでは、と。
そして、そんな強者の酵母にも順位付けがあったりするのではないか。
生酛造りだとどうしても蔵付き酵母の影響は無視できず、酵母添加してもその酵母が必ずしも勝てるとは限らない。しかし、土田IDO酵母は群馬県界隈では強い酵母みたいだからそう言う問題はないかなとか、勝手な想像を巡らせていたりします。
一年前よりコメントが進化しましたかね。
ではでは。
(ラベル部拡大)
(720mlボトル全景)